アルゴリズム教育研究大会・アルゴリズム教育学会
これまで本研究大会は、岡山県下だけでなく中四国の高等学校において情報関連科目を担当教員にアルゴリズムの基礎実習と 討論会の形態で研修し、
アルゴリズム指導可能教員を育成することを目的に実施してきました。
平成24年度より、この研究大会を大きく2分野に分けて実施することで、より効果的な啓発活動ができるのではないかと考えました。
具体的には、1分野を従来通り教員をターゲットにアルゴリズム実習と討論会として行いました。
2分野については、生徒をターゲットとして実社会でニーズが高いJava言語のプログラミングコンテストを実施しました。 (COBOLは今年度から廃止)
生徒・学生を対象に募集活動を行い、提出されたプログラムの審査結果の発表と優秀作品の表彰を行いました。
これにより、教員だけでなく、生徒・学生に対してもアルゴリズム教育に関する効果的な情報発信を行うことができたと考えています。
また、タイムリーな教育実践としてだけでなく産業界でもニーズが高い実務的な言語を採り上げていることから、 googleニュースに本大会記事が掲載されるなど、
マスメディアを通して教育界に留まらず、広く情報発信することができました。
その結果、参加者の聞き取り調査から、 一人一人の生徒・学生にロジカルな思考力を育み、実践的な情報活用能力を身に付けさせる上で不可欠な
「アルゴリズムの教育効果を理解し、指導力育成と効果的な指導方法への見通しが立った」といった効果が明らかになったのです。
また、会場は環太平洋大学(H23)・岡山理科大学(H24)・美作大学(H25)・神戸星城高等学校(H26/H27)・大阪産業創造館(H28)・京都明徳高等学校(H29)・神戸星城高等学校(H30)・京都市教育委員会のご後援を受けて令和元年度に京都市において全国アルゴリズム教育学会を開催しましたことで、
高知県・鹿児島県・和歌山県の遠方からの参加者もおられるなど、効果的な啓発ができたので参加者も増加しました。
これらの学会は全国のアルゴリズム教育を先導し、その成果は平成25年度から全国商業高等学校協会主催の情報処理検定試験への Java言語の導入が決定されるなど、
全国の教員に対してアルゴリズム教育を啓発する機会を提供できています。
令和元年度の開催後、新型コロナウィルス感染症の世界的な拡大を受けて2年続けて開催自体が危ぶまれておりますが、全国アルゴリズム教育学会研究叢書の発行については行う予定にしております。
投稿された論文につきましては、査読者を2名として行い、審査結果をできるだけスピーディにお届けできる体制を整えております。皆様からの玉稿をお待ちしております。
|